センター長からのメッセージ

就職活動を始めるにあたって

就職活動日程、2018年春入社は2017年春入社と同じ!

 猫の目のように変わるとの批判が多い就職活動日程ですが、2018年春入社については、2017年春入社と同じということになり(会社説明会など、広報活動は3月1日以降、試験・面接など、選考活動は6月1日以降、内定日は10月1日以降)、学生の皆さんにはスケジュールを立てやすくなったのではないでしょうか。とは言うものの、いつまでに、何を、どう準備すればよいのかわからないといった声も聞こえてきそうです。たかが就職活動、されど就職活動で、就職実現が自己実現の第一歩であるならば、悔いのない就職活動にしたいと誰もが願い、ときに悩むこともあるでしょう。

キャリアセンターを知ることからすべては始まる

 でも、心配は無用です。北大生の皆さんには、「キャリアセンター」という強い味方が付いています。キャリアセンターは「就職支援」、「キャリア教育支援」という業務を担っており、北大の就職活動支援体制は全国的にも高く評価されています。クラーク会館の1階にありますので、ぜひ、気軽に立ち寄ってください。キャリアセンターを活用し、自己分析をはじめ、業界・企業研究、職種研究、エントリーシート対策、面接対策などに役立ててください。


そもそもキャリア(career)とは?

 careerの語源には諸説ありますが、一つはラテン語のcarraria(カルラリア)で、馬車などが道を通ったあとにできる車輪の跡、すなわち「轍(わだち)」といった意味があるそうです。これが英語のcareerになったとき、「人生の足跡」という意味に派生し、経歴、履歴、職業といった意味になったとされています。まさに、キャリアとは人生行路そのもので、自分の「轍」を振り返り、自分は何が得意か(能力や適性)、何をしたいのか(動機や夢・希望)、何に意味や価値を感じるのか(生きがいや価値観)、こうした自己分析を通じて、社会における自分の役割(未来に繋がる自分の「轍」)をイメージすることが大切です。

豆知識、career と carrier との違い

 キャリアという言葉は日本語として定着していますが、英語圏の人にはcarrierに近い発音に聞こえます。careerの発音記号は[kəríə]、carrierの発音記号は[kǽriə]で、似て非なるものの一例です。このcarrierという言葉、辞書的には運搬人とか保有者といった意味ですが、電気・通信分野では、電子や正孔などの電荷担体、通信事業者(通信キャリア)、搬送波といった意味で使われます。また、生物・医学分野では、無症候性キャリア、遺伝子キャリアといった言い方をしますし、運輸業界では、運送機械や運搬車両などを意味し、航空母艦もキャリアと言います。careerとの違い、知っていて損なことはありません。

羅針盤を手に「就職実現(自分を知る第一歩)」の旅へ

 就職活動に「正解」というものはありません。知識やスキルはもちろん必要ですが、北大で学んだ自分自身の経験や体験に基づいて自己を方向付けるとともに、経済産業省が提唱した「社会人基礎力」、すなわち「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の三つの力を、学業や研究活動を通して、あるいは部・サークル活動、ボランティア活動など、いろいろな経験を通して培ってください。特に、北大生の皆さんには、こうした大学生活全般を通して、社会人基礎力のほかに、北大生ならではの、何かもう一つ違うものを+αとしてアピールできるように自己研鑽を重ねながら就職活動に臨み、その羅針盤として、キャリアセンターを大いに利用してください。

センター長のつぶやき

北大はいいなぁ~

 人はそれぞれ生まれ育った土地に愛着や思い入れがあると思いますが、北の大地「北海道」は私のふるさとで、間違いなく「癒しの地」と言えるでしょう。

 私の生まれ育った街、札幌の見所はたくさんありますが、「北海道大学」は人気の観光スポットにもなっています。樹木が茂る構内はまるでヨーロッパの公園のような趣があり、広大な敷地に手付かずの自然を擁しています。こんな雰囲気を醸し出している大学は、日本ではほかに例がないのではないでしょうか。

 札幌駅のすぐ近くに、広大なキャンパスがあること自体、非常に貴重な財産であると思います。構内では四季折々の美しさが味わえます。雪解けの春は、福寿草などの芽吹きを見て、長い冬の終わりと春の訪れを実感します。夏は深緑が美しく、木々が色づく秋、特に銀杏並木の美しさは絶品です。道を覆いかぶさるように葉が茂り、さながら銀杏のトンネルで必見の価値があります。そして真っ白な雪に覆われる厳寒の冬も、心が洗われるほど実に美しいのです。全国各地から北大に集い、学ぶ学生の皆さんには、この北大のキャンパスをとことん愉しんでもらいたいと思います。

研究生活の想い出を一つ

(北海道大学のfacebookから、2012年10月3日)
「インターネットの発展を支える、大きな一歩」
 9月10日(2012年の9月10日)、オランダで開催されていた光通信国際会議でのことです。「光ファイバ1本で、1秒あたりハイビジョン映画5000本ぶんのデータを、52km伝送することに成功」という発表があり、世界の注目を集めました。この偉業をなしとげたのは、日本の研究チーム。北海道大学大学院情報科学研究科教授の小柴正則さん(63歳、当時)もメンバーの一人です。そこでさっそく、オランダから帰国してまもない小柴さんを研究室に訪問しました。つづきはこちらLinkIcon

小柴正則 Masanori Koshiba

学歴・職歴

●1971年3月/北海道大学工学部電子工学科卒業 ●1973年3月/北海道大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了 ●1976年3月/北海道大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程修了(工学博士) ●1976年4月/北見工業大学講師 ●1977年4月/北見工業大学助教授 ●1979年4月/北海道大学助教授 ●1987年4月/北海道大学教授 ●1997年4月/北海道大学大学院工学研究科教授 ●2004年4月/北海道大学大学院情報科学研究科教授 ●2006年4月~2010年3月/北海道大学大学院情報科学研究科研究科長 ●2012年4月/北海道大学名誉教授 ●2012年4月/北海道大学大学院情報科学研究科特任教授・北海道大学キャリアセンター長 ●2013年4月~現在/北海道大学キャリアセンター長・特任教授

研究分野

フォトニックネットワーク/ナノフォトニクス/光ファイバ科学/光・電波科学/シミュレーション科学

受賞

●1987年5月、1997年5月、1999年5月/電子情報通信学会論文賞 ●1998年9月/電子情報通信学エレクトロニクスソサイエティ賞 ●2004年5月/電子情報通信学会業績賞 ●2006年3月/IEEE東京支部学術活動功績賞 ●2010年9月/IEICE Electronics Express Best Paper Award ●2013年3月/応用物理学会光・量子エレクトロニクス業績賞 ●2013年5月/電子情報通信学会功績賞など

学会活動

電子情報通信学会フェロー、名誉員/IEEE Fellow/OSA Fellowなど